故郷(ふるさと・こきょう)という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川・・・」 『ふるさと』(作詞:髙野辰之 作曲:岡野貞一)
「私は厳寒を冒して、二千余里を隔て二十余年も別 れていた故郷に帰って来た・・・」
『故郷』(著者:魯迅)
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しく うたふもの・・・」
『小景異情(その二)』(作者:室生犀星)
普通ならば、自分の生まれ育った場所や思い出をイメージするでしょうか。
11月30日(月)、学校に一通のメールが届きました。
突然のメール、失礼いたします。
私は、昭和50年3月に旧大門小学校卒業のA・Tと申します。久しぶりに母校のホームページを拝見し、一新された施設の素晴らしさに感銘するとともに、在学中の思い出に浸っています。
1、2年生の担任は、入学間もない不安を温かく包んでくださったY先生。3年生の担任は、石油ストーブで一緒にパンを焼いたK先生。4年生の担任は、学校対抗卓球大会の練習用卓球台の学年別利用を手配していただいたA先生、5年生の担任は、宿泊学習の事前学習で「次に使う人の身になって」と教えていただいたK先生。そして、6年生の担任は、S(乗用車名)で通勤なさり、書道がお上手だったG先生。
そんな、思い出のアルバムも、実は引っ越しの途中に紛失していまい、とても残念に思っております。
現在、実家は・・・省略・・・。在住する地元を愛する大切さと喜びは、大門小学校時代に学び始めたものです。いま在学中の児童の皆さんにも、世界に羽ばたき、その経験を地元に生かす人材に育ってくれることを願っています。
この年末年始も帰省し、恒例の元旦マラソンに出場する予定です。元旦マラソンでは、校舎内を直接拝見できないのが残念ですが・・・。
末筆ながら、母校大門小学校のますますのご発展と、児童の皆さんの健全なる育成、そして、諸先生方をはじめ、関係各位のご健勝をメールからで恐縮ですが、祈念いたしております。
※氏名等はイニシャルで掲載しました。
メールを読み、心が温かくなると同時に、小学校での教育の大切さを改めて痛感しました。
射水市教育長の長井先生が、機会ある毎にお話をされる内容があります。
「生まれたところが故郷になるのではなく、人に話したり思い出したりすると、心地よくなる、元気が出るような思い出の舞台が故郷になります」
「子供たちには、故郷や子供時代を生き生きと語ることのできる大人になってほしいと思っています」
学校長執筆 学校だより「三輪の結」第27号より