5月13日(金)の5限目、越中だいもん凧の会、日本凧の会の皆さんにご来校いただき、凧の出前講座をしていただきました。
「揚げ糸を50m以上出したことがある人は?」
「そのとき、どんな気持ちでした?」
「気持ちよかったでしょう!」
子供たちへのこのような問いかけで始まった出前講座。
凧揚げの感動を求めて、何十年もやってきた凧揚げ名人ならではの語りに、5年生の子供たちは引き込まれました。
「凧揚げには、人と人とを結び付ける力があります。『だいもん凧まつり』には7万人もの人が来るでしょう。私は、埼玉の人間ですが、凧をやっていなかったら、こんなに多勢の人と会うこともなかったし、みなさんとも出会うことはありませんでした。本当に凧をやってて、よかったと思うんです。」
以下、子供たちとのやり取りから。
「凧に使われている色で多いのは、何だと思う?」
子供たち「赤!」
「どうして、赤が多いのかな?」
子供たち「絵がきれいに見えるから。目立つから。他の色を際立たせてくれるから。」
「実はね、使われている色は意味があるんだよ。例えば、赤は厄よけの意味があります。やっこ凧は赤いでしょう。江戸時代、大火事がよくあったけど、風をきって揚がる凧は、大火事をよけてくれるのではないかと考えられていたのです。」
「いつごろから凧揚げが始まったと思いますか?」
子供たち「50年前!」
「実はね、2000年前が正解です。中国の三国時代に戦で使われたとか。日本では、日本書紀という古い本に、『凧を揚げて、落ちたところに屋敷を建てよう』という記述があります。そして、紙が手軽に手に入る江戸時代(400年前)になって盛んになったようです。」
凧を上手に上げる方法等も教えていただき、あっという間の1時間でした。
『たこたこたこ よい子悪い子なかりけり』
すてきな言葉で出前講座を終えました。